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JAMJAM日記

5月14日 トットてれび 第三回 夢にまで見た「スーダラ節」 音楽参加メンバー

 

投稿日:2016年5月14日 

 今回もニューヨークで「トットてれび」見てます。夢にまで見た「スーダラ節」です。本当に、人生史上最高に好きな曲と言っても過言ではなく、クレイジーキャッツと「スーダラ節」をやれたらもう死んでもいいってくらい、そのくらい思い入れの強い曲です。おまけに大好きだった坂本九ちゃんまで共演、もう、オレ、この撮影のときには、感無量で・・・。

 子どもの頃、それこそこの番組の舞台だった昭和三十年代、週末になると毎週のように横浜は杉田にあった母方の実家に遊びにいってました。ここが、なんというか、劇中の中華飯店みたいな感じで、親戚だけじゃなく近所の人もあつまってきて週末になると飲めや歌えやの宴会なんです。大人達がそうやって楽しくやってる姿が大好きで、わたしの原風景と言ってもいいくらいです。自分がこうして音楽家になったのも、多分、あの毎週末の宴会があったからだと本当に思ってるくらい。
 まだ幼稚園にあがる前のわたしも、調子に乗って「スーダラ節」で踊りまくり、九ちゃんの曲を歌いまくってました。そういえば、3歳くらいのオレが、杉田の宴会で「スーダラ節」を踊っていた8mmフィルムが昔あったんだけど、今はどこにいっちゃたかな。出てこないかな。もう、実際にそんな世界があったのかてくらい、遠い遠いはるか夢の彼方の出来事になってしまいましたが、でもかつて、本当にこんな風にみなで歌い踊りながらテレビを見ていた時代があったんです。テレビが本当に「祭り」だった時代があったんです。その時代に戻ってほしいとは思っていませんが、でも、震災後、わたしはいつもこの「祭り」のこと、そして「テレビ」というメディアのことを考えてしまいます。
  
 スーダラ節の撮影は横浜の緑山スタジオで行われました。アレンジをする際に、萩原哲晶さんのオリジナルに極めて近い譜面を所有していたスタディストで音楽家の岸野雄一さんにも協力してもらい、今回はなるべくオリジナルに近いアレンジで、実際に撮影時に、またもや我がままを言って生演奏させてもらいました。(生演奏での撮影がどれだけ大変かは第一回のことを書いたブログでも書いたとおりです)だから、今回も、当てブリや口パクではありません。
 なんというか、映像だけみていると生なのかどうか、分かりにくいと思いますが、でも掛け値なし本物の生演奏でした。これ、伝わってるかなあ。少しでも伝わればいいけど・・・。

 オリジナルの編成よりは小さい編成でしたが、でも我ながら相当近い雰囲気がでていたんじゃないかって思っています。でも唯一、大きく再現できなかったのがイントロの電気楽器の音です。こう書くと、ん? 電気楽器なんて出てくるか? って言われそうです。でも、実はイントロのメインのメロディを担当するちょっとすっとぼけたオーボエかファゴットのように聴こえる木管楽器の音色、これ、前々から生楽器に聴こえなくて、きっと自分の知らないなにかオルガン系の電気楽器なんじゃないかと睨んでいたんですが、いろいろと調べてみると(というかTwitterで問いかけてみたところ、多くの意見がよせられて判明したのですが)、これ、今はもうほぼ現存していないクラヴィオリンという鍵盤電気楽器でした。当時の歌謡曲や映画の劇伴にはずいぶん使われていたそうで、確かに、そう思って探してみると、オルガンだとばっかり思っていたものの中に、このクラヴィオリンなる楽器で演奏されていたものが結構あったりします。
伊福部昭公式ホームページ(暫定版)電波楽器クラヴィオリン
 子どもの頃はそんなことと考えずに、歌って踊ってましたが、実際自分たちで演奏しようという段になって、いろいろこれまで見えてなかったものが見えて来たり、聴こえてきたりして、本当に面白かったなあ。またこんなことやりたいなあ~、井上さ~~ん。

 劇中のドラマ「若い季節」のテーマ曲と劇伴は前回のブログで書いたとおり映像や劇伴は現存してなく、なので、当時実際に曲を書いていた作曲家の桜井順さんに、今回の番組のために、当時の台本をもとに、なるべくオリジナルに近いものを思い出してもらい、アレンジも含め書き起こしてもらいました。それを僕らで演奏したものが、今回使われてます。その譜面は、本当に読みやすい手書きの譜面で、実際演奏していて、当時の音楽が,自分たちの手で解凍されていくような感じで、本当に涙が出る思いでした。こういう音楽を聴いて僕らは育ちました。桜井さん、心より感謝致します。本当に本当にありがとうございました。(どなたか桜井さんにこのことを伝えられる方がいましたら、ぜひ、感謝の気持ちを伝えてください)

ということで、今回も演奏参加のメンバーを記しますね。

第三回 劇中音楽の生演奏参加者

スーダラ節
作曲 萩原哲晶 作詞 青島幸男 
オリジナル ハナ肇とクレージーキャッツ 1961年8月20日リリース
歌 トットてれびオールスターズ
演奏
大友良英(el-g) 植野隆司(ac-g) 江藤直子(p) 斉藤寛(fl) 井上梨江(cl) 鈴木広志(sax) 江川良子(sax) 東凉太(sax) 織田祐亮(tp) 松本治(tb) 木村仁哉(tuba) 大口俊輔(acc) かわいしのぶ(b) 芳垣安洋(ds) 上原なな江(per) Sachiko M(perc)
楽器協力 GOK SOUND
譜面協力 岸野雄一

「夢であいましょう」の中の「上を向いて歩こう」
作曲 中村八大、作詞 永六輔
歌 錦戸亮
演奏
大友良英(ac-g) 江藤直子(p) 斉藤寛(fl) 井上梨江(cl) 鈴木広志(sax) 江川良子(sax) 佐藤秀徳(tp) 今込治(tb) 木村仁哉(tuba) 大口俊輔(acc,toy-p) かわいしのぶ(b) 小林武文(ds,perc) 相川瞳(perc)上原なな江(marimba,perc) Sachiko M(perc)

「夢であいましょう」のテーマ曲
これは坂本スミ子さんがうたうオリジナル音源です。
作曲は中村八大、作詞は永六輔です。

「若い季節」の音楽
作曲 桜井順 作詞 永六輔
歌  elfin’(スパークス役)
演奏 大友良英(el-g) 江藤直子(p) 斉藤寛(fl, picc) 井上梨江(cl, bcl) 鈴木広志(sax,b-cl,) 江川良子(sax) 東凉太(sax) 織田祐亮(tp) 今込治(tb) 木村仁哉(tuba) 大口俊輔(acc) 水谷浩章(b) 芳垣安洋(ds) 小林武文(ds,perc) 上原なな江(marimba)

路上音楽家
植野隆司(ac-g) 佐藤秀徳(tp) 大口俊輔(acc)
(すご~~く分かりにくいですけど、3人とも映ってます)

劇伴
作曲,プロデュース Sachiko M、江藤直子、大友良英
編曲 大友良英スペシャルビッグバンド
ストリングス編曲 江藤直子
ストリングス指揮 佐々木次彦

劇伴演奏
大友良英(g) 江藤直子(p,key) 堀米綾(harp) 斉藤寛(fl, picc) 井上梨江(cl, bcl) 鈴木広志(sax,b-cl, rec,harm) 江川良子(sax) 東凉太(sax) 佐藤秀徳(tp,flh) 織田祐亮(tp)今込治(tb) 青木タイセイ(tb)木村仁哉(tuba) 大口俊輔(acc,org,toy piano) 坪口昌恭(org) 水谷浩章(b) かわいしのぶ(b) 芳垣安洋(ds、perc) 小林武文(ds,perc) 上原なな江(mar, per) 相川瞳(per) Sachiko M(perc)
コーラス:サンズリバーズ(高瀬”Makoring”麻里子、飯田希和、加藤圭子)
ストリングス:金原ストリングス
音遊びの会のみなさん
筑波大付属小学校のみなさん

音響デザイン 島津楽貴
録音 NHK506スタジオ 2016年3月15,17,28日 4月26日
ミックス NHK604スタジオ 2016年4月4日~4月28日
エンジニア 高橋清孝 中井レイ
アシスタントエンジニア 森山芳晴
制作 佐々木次彦(ムスタッシュ)

スーダラ節撮影の合間の大友良英スペシャルビックバンドのメンバー達

スーダラ1

スーダラ4


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