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JAMJAM日記

4月14日The Stone 初日無事終了

 

投稿日:2015年4月15日 

 The StoneはNYの前衛音楽界の重鎮ジョン・ゾーンが運営するスペース。マンハッタンのロワーイーストサイドにある。このあたりには80年代から90年代にかけて最初のニッティング・ファクトリーやCBGBがあったり、その後もトニックがあったりと、かつてはNYアンダーグラウンドシーンの中心的な場所だったとことろ。当時はかなり危険な場所でもあったけど、若いミュージシャンが沢山住んでいた。今はすっかり安全な場所になって、家賃が高騰、若いミュージシャンは見かけなくなってしまった。そんなこともあってか現在この界隈にあるのはThe Stoneのみ。
 ここは毎週1名、ジョンが指命したレジデンスミュージシャン自らが、毎日2セット、6日間、合計12の異なるセットを自らオーガナイズする仕組みだ。彼はこのスペースを私財を投じて運営していて、出演者は100%チャージバック(お客さんの入場料は全てミュージシャンに渡される)。スタッフは毎日ボランティアのミュージシャン1名のみで運営している。なので楽器のセッティングも、PAも、そしてもちろん共演ミュージシャンのブッキングも、全て指命された出演者自らがやらなくてはならない。当然飲み物や食べ物のサービスも無い。ひたすら音楽をやるだけのスペースだ。
 私が初めてここのレジデンスをしたのは10年前。このやり方に触発されて吉祥寺で始めたスペースがGRID605だった。規模もやり方もThe Stoneに較べれば、はるかにこじんまりしていたけど、それでも数年続けるのが精一杯だった。だからこのやり方でスペースを続けるのがどれだけ大変か、オレは良く知ってる。単に音楽だけではなく、レーベル運営やこうしたスペースも含め、自分たちで管理して行くジョンのやり方には本当に頭が下がるし、ありがたいなって思っている。
 今日はそのThe Stoneレジデンスの初日。2セットとも、素晴らしいセットだったと思う。

写真1(4:14)

写真は1stセットをやったFilament(Sachiko Mとわたし)が映るThe Stoneのエントランスドア。

写真2.1(4:14)

ターンテーブルを貸してくれたミュージシャンのマリーナ・ローゼンフェルドと、今回録音も担当してくれているベーシストの加藤英樹。友人達の協力なくして、The Stoneのギグは出来ない。ありがとう!

写真3(4:14)

そしてセカンドセットに出演してくれたシークレットゲストのS氏。順調に回復されていて、本当にほっとしました。

会場には別の日に出演予定の毛利悠子やカヒミさん、ペットボトルニンゲンののの子さん、そして久々に会う作曲家のジョン・キングをはじめとしたNYの古い友人達の姿も。

明日15日の1stセットはデヴィッド・グラブス+大友良英 DUO、2ndセットはネルス・クライン+大友良英 DUO。

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