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JAMJAM日記

宮古島コレクティブ(2月24日、25日)

 

投稿日:2016年2月15日 

来週2月24,25日に行われる宮古島コレクティブの詳細でました。
 宮古島のみなさん、はじめまして。今回はわたしにとっては、宮古島のみなさんへのご挨拶のトークと演奏のセッションです。みなさんとの出会いを楽しみにしています。どうかよろしくお願いします。

 アンサンブルズ・アジア・オーケストラが立ち上がって1年数ヶ月、フィリピン、インドネシア、ベトナム、タイでの調査や継続的なワークショップを経て、最初の国内での活動の地は宮古島です。
 フィリピン、インドネシア・・・と国名を書いてしまいました。ついつい、わたしたちは、何かを考えるときに、国境で区切って、同じ国境の内側は同じ文化があると考えがちです。でも、実際のアジアの国々を調査してみると、同じインドネシアのジャワ島でもジョグジャカルタとバニュワンギでは言葉も文化も違います。ジャワだけの話ではありません。タイも、フィリピンも、多くの国々は単一の文化の国などなく、それぞれの地域に豊かなバライティの文化が、いろいろな色の花が咲くように存在し共存している・・・それが現実であることが、よく見えてきます。
 日本とて例外ではありません。テレビ、雑誌、標準語、ネット、J-POP・・・そうした共通する文化が、差異を見えにくくしていますが、自分が育った福島と今住んでいてる東京とを較べたって、たった二百数十kmで、文化の地層は様々な様相、差異を見せてくれます。わたしたちは、共通する文化や言葉があるおかげで、双方の交通やコミュニケーションが楽になるという恩恵を受けています。それは明治以降の先人たちの努力によるところが大きいのだと思います。そのことの重要さも押さえつつ、しかし、そのことで消えてしまった豊かさがあることも自覚しつつ、地層の奥底にある、本人たちですら気づかないような差異が、実は、わたしたちの今現在の文化をより豊かなもにする可能性を秘めていると思っています。いや、単に地層の奥底だけではなく、表層ですら、その差異は今でもバライティに富んでいるし、逆に地層の奥底に予想もしていなかった共通したものが流れている・・・文化とはそのくらい重層的で複雑なものだということだと思います。
 ひとつの同じ国(文化)である・・・という無意識の前提にたたずに、それはそれとして、個々の豊かさ、多様さをどう見て行くか。アンサンブルズ・アジア・オーケストラという音楽の活動を通じて、わたしたちはそのことを考えています。
 わたしにとって宮古島は初めての土地です。ここでの出会いから何が見えてくるのか。はじまったばかりの札幌での活動、地元福島での活動、アンサンブルズ・アジアを通してのアジア各地との繋がり、そしてもうひとつの地元東京や日本各地での活動、テレビやラジオ、映画の仕事、長年わたしのキャリアを培ってくれた欧米・・・。これまでまったくバラバラだった活動が、多様なまま、バラバラなままアンサンブルをはじめているような、そんな感覚に襲われています。

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「宮古島コレクティブ」プログラム詳細発表!
「宮古島コレクティブ」は2月24、25日の2日間、沖縄県宮古島で開催されます。
2月24日のトークイベントは、石川直樹さんがアンサンブルズ・アジア・オーケストラの調査からバリ島、ジャワ島の祭祀や音楽を紹介。自身の宮古島との関わりについて話します。そして伊藤俊治さんが「サンギャン 儀礼の力」(伊藤俊治企画監修 東京藝術大学エスノアートラボ制作 2016)を上映し、クイチャーやバリ舞踏の関係など「地続き」の東南アジアと宮古島についてお話されます。そしてアジア域内のさまざまな音楽をレコーディングし発表している森永泰弘さんが、フィリピンやミャンマーなどの貴重な音源を発表。最後に宮古民謡唄者與那城美和さんの唄を交えて、宮古島在住のフランス人言語学者セリック・ケナンさんが宮古島の子守唄や正月のあやぐなどの唄を紹介。大友良英さんとの対話を通して宮古島の言葉の多様性に触れながらその背景にある島の歴史、文化について語る予定です。
2月25日のライブイベントは、大友良英さんにとって初の宮古島ライブとなります。宮古島を拠点に活動する「Black Wax」、宮古民謡唄者與那城美和が参加し、それぞれのソロとデュオ、セッションと即興演奏を予定しています。ノイズ、民謡、ファンク、ダブなどジャンルを超えた共演をぜひお楽しみください!
(添付する画像は「宮古島コレクティブ」のパンフレット裏面。アートディレクションは加藤賢策さんです。)
<プログラム>
2月24日 18:00- トーク 大友良英、石川直樹、伊藤俊治、森永泰弘、與那城美和、セリック・ケナンほか (開場17:30 予約不要・入場無料)
2月25日 19:00- ライブ 大友良英、與那城美和、ブラックワックスほか
(18:00開場 予約不要・チャージ:2000円・中学生以下無料)
場所:ブックカフェブレス(Book Cafe BREATHE)
住所:沖縄県宮古島市平良字西里809-3 1F
企画・制作:アンサンブルズ・アジア・オーケストラ(担当:有馬恵子)
お問い合わせ info@ensembles.info
アンサンブルズ・アジア主催:国際交流基金アジアセンター
詳細(ウェブサイト)http://orchestra.ensembles.asia

宮古島コレクティブ1

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